長谷部誠にはのべ何百時間にもわたり話を聞かせてもらったが、「彼が大切にするものに触れられた」と感じた瞬間がある。
「本物のキャプテンと言えるのはマルディーニと長谷部だけだ」
2014年W杯でグループリーグ敗退が決まった翌日。長谷部は「結果が出せなかった責任は選手にある」と、批判を受け入れる覚悟を真っ先に口にしていた。
一方、当時のザッケローニ監督については、「結果が出なかったときには選手のせいにせず、常に『自分の責任だ』と言ってくれた。監督は素晴らしい人間性を持っていたので、一緒に戦えなくなるのは残念」と語っていた。
そこで筆者は、「監督からの信頼をどのように感じ、どう表現しようとしてきたのですか?」とたずねた。そこで長谷部が「これは話していなかったと思うんですけど」と前置きした上で、明かした話がある。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO