オリックス時代のように、相手を圧倒するような快投ではなかったかもしれない。それでも、ドジャース山本由伸は6月1日、6回1失点と踏ん張り、今季12試合目の先発で6勝目を挙げた。
「粘りの投球ができたので、何とか抑えられたかなと思います」
現時点で完璧を求めているわけではない。入団直後、「僕は未完成」と話したように、開幕から一気にトップギアに上げるのではなく、着実に足場を固めていくペースを、予めイメージしていた。
韓国・ソウルでのデビュー戦では、1回5失点とKOされた。緊張するはずの前夜、同僚大谷翔平の元通訳・水原一平氏の違法賭博問題が発覚するなど、平常心で登板できる状況には程遠かった。だが、山本が外的な要因を言い訳にすることはなかった。
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