#1094
巻頭特集

記事を
ブックマークする

大谷翔平と山本由伸は“黄金時代”を築けるか…名門・ドジャースの歴史は名投手とともに「59回連続無失点のレジェンドも」

2024/04/21
ジョニー・ポドレス Johnny Podres/サンディー・コーファックス Sandy Koufax/ドン・ドライスデール Don Drysdale
ナ・リーグ最多24度のリーグ優勝を誇る強豪の地位を、いかに築き上げたのか。長い歴史を紐解くと、チームの黄金期には必ず球界を代表するエースがいた。10年以上在籍し、世界一を達成した6人の名投手の成績を見ていこう。(原題:[名投手が築いた歴史]ドジャースが名門たる理由)

 名門としてのドジャースの歴史は、名投手とともにあったと言える。歴代の名投手に注目しながら歴史を振り返ってみよう。

 ドジャースにも、勝てない時代はあった。1930年代には6年連続で勝率が5割を下回ったときもあった。だが1940年代に力をつけ、'47年に歴史上で初めて、黒人選手のジャッキー・ロビンソンと契約、同年にリーグ優勝を果たすと、'54年までの8年間に4回のリーグ優勝を成し遂げた。

ドン・サットン Don Sutton Getty Images
ドン・サットン Don Sutton Getty Images

 そして名門としての地位を決定づけたのが、'55年のワールドシリーズ初優勝だったと言える。ヤンキースを4勝3敗で下しての優勝だったが、MVPに輝いたのが左腕のジョニー・ポドレスだった。23歳の誕生日に登板した第3戦で3失点の完投勝利、第7戦では完封勝利を挙げた。兵役で1年間、プレーしていないなど、米大リーグでの通算勝利こそ148勝にとどまったが、ワールドシリーズは通算で6試合に登板して4勝を挙げる活躍を見せた。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images
前記事 次記事