ナ・リーグ最多24度のリーグ優勝を誇る強豪の地位を、いかに築き上げたのか。長い歴史を紐解くと、チームの黄金期には必ず球界を代表するエースがいた。10年以上在籍し、世界一を達成した6人の名投手の成績を見ていこう。(原題:[名投手が築いた歴史]ドジャースが名門たる理由)
名門としてのドジャースの歴史は、名投手とともにあったと言える。歴代の名投手に注目しながら歴史を振り返ってみよう。
ドジャースにも、勝てない時代はあった。1930年代には6年連続で勝率が5割を下回ったときもあった。だが1940年代に力をつけ、'47年に歴史上で初めて、黒人選手のジャッキー・ロビンソンと契約、同年にリーグ優勝を果たすと、'54年までの8年間に4回のリーグ優勝を成し遂げた。
そして名門としての地位を決定づけたのが、'55年のワールドシリーズ初優勝だったと言える。ヤンキースを4勝3敗で下しての優勝だったが、MVPに輝いたのが左腕のジョニー・ポドレスだった。23歳の誕生日に登板した第3戦で3失点の完投勝利、第7戦では完封勝利を挙げた。兵役で1年間、プレーしていないなど、米大リーグでの通算勝利こそ148勝にとどまったが、ワールドシリーズは通算で6試合に登板して4勝を挙げる活躍を見せた。
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