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フリーでの「4回転5本」も現実的…男子顔負けのプログラムに臨むロシアの恐るべき少女たち<フィギュアスケートの2021年を振り返る>
金メダルを自らの手で首にかけ、アンナ・シェルバコワはホッとした笑顔を見せた。
「昨季の世界選手権が中止になった時はとても悲しかったので、何よりも大会が開催されたことが嬉しく、そしてこの結果を嬉しく思います。ロシアの女子3人で表彰台に上がることが出来て、誰もが厳しい試練を戦い抜いたことをわかり合っているので、お互いを讃え合いました」
混沌とした戦いとなったロシア女子の“プレ北京五輪シーズン”を振り返る。
プルシェンコのアカデミーへの移籍で動き始めたドラマ。
予想もつかない1年だった。
昨季は、シニアデビューした“3人娘”が飛ぶ鳥を落とす勢いで、国際大会の表彰台を独占。エテリ・トゥトベリーゼの同門生で、その天下は揺るぎないように思われた。昨季の世界選手権が開催されていれば、この3人が表彰台を争うはずだった。
ところが今季、アレクサンドラ・トゥルソワとアリョーナ・コストルナヤの2人は、ロシアの皇帝エフゲニー・プルシェンコが率いる新進気鋭のアカデミーへ移籍。ここからドラマが展開し始める。

トゥルソワは天才ジャンパーゆえに、フリーで「4回転を最大5本」に挑戦し、ミスが出て得点が伸び悩むということを繰り返していた。新体制についてトゥルソワはこう語る。
「4回転を跳んできたプルシェンコの下で、大技をプログラムで成功させるためのメンタルを学びたいと思いました。課題も、練習も今までやったことないものばかりで、とても面白いです。新しいアプローチですが、それを試してうまく行くと楽しいです」
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