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【競泳陣唯一のメダル】「最後の自由形は絶対自分が…」18歳の新星・松下知之が見せた緻密さ《平井伯昌コーチは「選手を勝たせる方法を知っている」》
2024/08/20
日本競泳陣メダル無しの危機を救ったのは、レース当時18歳の新鋭だった。名伯楽の下、表彰台に立つために練り上げた戦略に迫る。(原題:[メダルをつないだ新星]松下知之「緻密に、したたかに」)
競泳陣のメダル0を食い止めたのは、18歳の新星だった。競泳男子400m個人メドレー。大学1年生の松下知之がラスト50mで驚異の追い上げを見せ、4分8秒62で銀メダルを獲得した。
「夢中になって泳いだ。最高に緊張したけど、最高のパフォーマンスを出せました」
上気した顔をほころばせ、喜びを語った。
会場のデファンス・アリーナには「レオン」コールが鳴り響いていた。4レーンには水の“新怪物”と呼ばれる地元フランスのレオン・マルシャン。3レーンに瀬戸大也、そして2レーンを泳いだのがこの種目の決勝進出者でただ一人の10代選手である松下。そのレース運びはしたたかで緻密だった。
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photograph by Ryosuke Menju / JMPA