体を張ったポストプレー、5戦4得点の決定力。アジアの舞台で見せた姿は、これまで決め手に欠けていた森保ジャパンの前線に光明をもたらした。
アジア杯を右肩上がりの軌道のまま駆け抜けた。FW上田綺世は3試合に先発し、2試合途中出場で計5試合4得点。ベスト8で敗退した森保ジャパンにおいて気を吐き、エースストライカーの座を確かなものにした。
得点はいずれも高品質の連係と、上田自身の細やかな思考から生まれたものだ。グループステージ初戦のベトナム戦は3-2で折り返した後半開始からピッチに立ち、終盤に中央エリアでタメたMF久保建英のパスから強烈なシュート。4-2のダメ押し点となった。大会初先発となった第3戦のインドネシア戦では前半2分、MF堂安律のスルーパスを受けると、相手DFを背負いながら強引に前を向いたところを抱え込まれ、PKを獲得。これを決めた。後半7分の追加点は久保や堂安との複雑なコンビネーションから生まれたものだった。
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photograph by Kiichi Matsumoto