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【NBA新時代】祭典の主役はレブロン・ジェームズ39歳か、タイリーズ・ハリバートン23歳か。<オールスターを深読みする>

(左から)LeBron James レブロン・ジェームズ/Tyrese Haliburton タイリース・ハリバートン
今年もまた夢の祭典が幕を開ける。20回目の出場を果たすレジェンドは、彼に憧れ、NBAへ飛び込んだ新鋭にどんなプレーで立ちはだかるのか。世代を超えた魂と魂の猛き衝突は、新たな歴史の1ページを紡いでいく。

 2月18日(日本時間19日)にインディアナポリスでNBAのスーパースターたちが競う祭典、NBAオールスターゲームが行われる。その晴れ舞台のスターターに選ばれた10人のなかで、最年長が39歳のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、最年少が23歳のタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)だ。

 レブロンはスキル、パワー、運動能力、バスケットボールIQなど、バスケ選手に必要な資質をすべて持ち合わせたオールラウンドなレジェンド。去年2月には通算得点でNBA歴代の頂点に立ち、通算アシスト数でも現時点で歴代4位。アラフォーながら、今もまだパワフルなダンクで観客を喜ばせるなど、衰え知らずだ。

 ハリバートンはNBA4シーズン目の若手。レブロンと比べれば小柄だが、試合を読む力やパス能力に長け、シュート力も兼ね備えた一流のポイントガードだ。昨季、初めてオールスターに選ばれ、今季はスターターの仲間入りを果たした。この1年で急成長を見せている注目選手だ。

レブロンに憧れて育ったハリバートン。

 この2人にはちょっとした共通点がある。ブルーカラー労働者が多い中西部、五大湖周辺の小さな町に育ち、中西部の別の町にいたスーパースターに憧れて育った。レブロンの場合はそれがマイケル・ジョーダンで、ハリバートンの場合はレブロンだった。

 アメリカ中西部のウィスコンシン州オシュコシュで生まれ育ったハリバートンは、物心がついた頃からレブロンの大ファンだった。ミルウォーキー・バックスの地元に育ちながら、直線距離にして600km以上離れたクリーブランドのチームにいたレブロンを好きになったのは、2000年生まれの彼にとって当然なことだったという。3歳のときにレブロンは18歳のルーキーとしてクリーブランド・キャバリアーズに入り、1年目からスーパースターとして、全米の子供たちの憧れの的だった。

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photograph by Getty Images

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