特別増刊
巻頭特集

記事を
ブックマークする

「生きていてよかったな」羽生結弦、激動の平昌オリンピック“言行録”「この『おめでとう』が自分の幸せに、皆さんの幸せにつながったら」

一体どんな場面でどんな言葉を発したのか。2月11日の韓国入りから27日までの17日間、オリンピック期間や帰国後に見せた羽生の言動を追った。(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2017-2018[激動の17日間を振り返る] 羽生結弦平昌オリンピック言行録。)

2月11日
(カナダ・トロントから仁川国際空港に到着)

 平昌五輪が行われる韓国の仁川国際空港に到着し、午後5時少し前に到着口へ。約3カ月半ぶりに公の場に姿を見せた。

 警備員8人に囲まれた羽生が到着口に姿を見せると、大勢のファンが殺到し、空港は一時騒然とした。その後、囲み取材のエリアに入った羽生は報道陣の質問に応じた。

2018.02.11 ©Ryosuke Menju
2018.02.11 ©Ryosuke Menju

「この3カ月間、出られない試合もたくさんありましたし、もどかしい気持ちでもいましたが、陸上のリハビリや治療などできることを必死にやってきました。実際にこうやって試合の場に来られたことが、まず嬉しく思いますし、これからこの地でしっかりと調整して、試合に向けてやっていけたらなというふうに思っています。

 連覇がかかった五輪で、もちろん、そういう気持ちは少なからずあります。自分に嘘をつかないのであればやはり2連覇したいというふうには思っています。ただ、それだけが目的ではないので、しっかりと試合というものを感じながら、また、自分の演技というものを出しながらオリンピックというものを感じていきたいなと思います。

(4回転に関しては)現地で調整して決めようと思っています。構成の選択肢はたくさんあると思いますし、周りの状況とかもいろいろ考えながら決めなきゃいけないというふうに考えているので、しっかりと作戦を立てながらやっていきたいと思います。

 コンディションに関しては、まだ滑ってないので分かりません。ただ、団体戦も見ていましたけれども、どの選手よりも一番勝ちたいという気持ちが強くあると思いますし、どの選手よりもピークまでもっていける、のびしろがたくさんある選手の一人だと思っているので、しっかりと頂点というものを追いながら頑張っていきたいです」

全ての写真を見る -9枚-
特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Sunao Noto

1

0

0

この連載の記事を読む

もっと見る
関連
記事