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《男子初のスーパースラム達成》羽生結弦が語った“自分自身”「フィギュアスケートがすごく特別で、好きだなって」<2019-2020言行録>

ハビエル・フェルナンデスと久々に対面。2人は再会を喜んでいた
覇権奪回を誓った今シーズン。彼は一体何を考え、実行していたのか。さらなる高みを目指す羽生の言動に迫った。(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2019-2020シーズン総集編[羽生結弦・2019-2020言行録]「自分のスケート」を追い求めて。)

●オータム・クラシック('19年9月)
9/12 今季初戦へ会場入り。公式練習でジャンプ確認

 '19年3月の世界選手権以来、約半年ぶりの実戦となるオータム・クラシック。公式練習が行われるカナダ・オークビルのシックスティーン・マイル・スポーツ・コンプレックスに到着した。

 午後2時頃、白いジャージを着た羽生が現れると、大歓声が沸き上がる。羽生はいつものように両手で氷の感触を確かめる。4回転トウループ、4回転サルコウなどを次々と決める。曲かけではフリー『Origin』を。その後はブライアン・オーサーやトレイシー・ウィルソン、ジスラン・ブリアン各コーチらとジャンプの踏み切り位置やステップシークエンスを確認。約30分間ほどの練習を終え、本番のリンクを後にした。

 公式練習後の取材では、「自分にとっては世界選手権は先シーズンのことかもしれないんですけど、怪我してから世界選手権まで時間が空いたというのもあって。もう、あの時点で今シーズンが始まっていたような感覚でもあるんですね。もちろん、アイスショーとかオフシーズンに仕事もありましたけど、ただその中でも、あの試合からずっと続いている気持ちがあるので。しっかりと調整もして来られたし、あとはトレーニングをしたことをしっかり発揮したいなという気持ちが強い」と初戦を控え、率直な心境を語った。

 会場内の通路ではオーサーに師事していたハビエル・フェルナンデスと再会を果たした。

9/13 4回転サルコウで転倒も98.38点でSP首位発進

 SP本番に向けた公式練習では、曲かけ練習の前に4回転ループや4回転サルコウ、トリプルアクセルと3回転トウループの連続ジャンプを着氷させた。曲かけの後も入念にジャンプの動作を確認した。

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photograph by AFLO

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