#1035
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「実は英語勉強し始めたのよ」井上尚弥が松島幸太朗に語った「語学」「たぶん倒せるという感覚」「ケツの重要性」<同い年スター対談>

2024/05/05
2021年に雑誌「Number」で対談は実現した
ともに28歳。かねてより競技の垣根を越えて親交を深めてきたという。世界を舞台に飛躍する2人のスーパースターがボクシングとラグビー、それぞれの価値観について存分に語り合った。(初出:Number1035号 [同い年スター対談]井上尚弥・松島幸太朗「KO、スピード、メンタル、そして俺たちのゴールについて」)

井上 けっこう久しぶりだよね。幸太朗がフランスに行く前にご飯に行ったのが最後だから1年ぶりくらい?

松島 1年ちょいかなあ。

井上 そもそもはノニト・ドネア戦(’19年11月)を観に来てくれたのが最初だったね。

松島 ラグビーの仲間と一緒に他競技を観ることがあって、尚弥も話題になってた。「あのパンチ、エグいな」って(笑)。

井上 あの時、せっかく試合を観てもらって控え室まで来てもらったんだけど、切れたところを縫うとか、試合後でバタバタしてろくにあいさつもできなかった。それでじゃあ食事をしようかとなって。

松島 富樫(勇樹=バスケットボール日本代表)が誘ってくれたんだよね。

井上 その後2人の試合を観させてもらったけど、体の使い方とかを見ると面白かった。今まで他競技の選手から刺激をもらったことがなかったから、素直に新鮮だった。

松島 富樫が声をかけてくれたからよかったけど、ボクサーはちょっと誘いづらいところがある。減量中かなあと思ったり。

井上 ああ、1年中減量してるイメージね。そんなことないんだけど(笑)。

松島 僕は普段そんなに節制はしないから。

井上 こっちからだって誘いにくいよ。ボクシングは個人競技だから休みを自分で決められる。でも団体競技は違うでしょ?

松島 そうだね。自分で時間を決められるのはうらやましい。早朝に練習とかあるけど、早起きはちょっと苦手。個人だと練習時間も自分で決められるよね?

井上 ちょっと眠いから今日は10時からにしようとか全然できるよ。ただ、トレーニングをチームでできるのはうらやましいかも。みんなでやるからこそ追い込める場面もあると思う。ボクシングは(手を)抜こうと思えばいくらでも抜けちゃうから。

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photograph by Takuya Sugiyama

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