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「センターバックの位置がどうしても…」佐野海舟が語ったブラジル戦後半“逆転”の裏にある「構造」の問題とは?「自分にはまだ波がある」
ヒューストンのピッチを駆け抜けた佐野海舟のプレーに、日本はほんの少しだけ夢を見た。
前半29分のブラジルの速攻、逆サイドではスペースの匂いを嗅ぎつけたビニシウスが走りはじめている。中央のブルーノ・ギマランイスを経由し、エースの前方スペースへ。誰もがそう描いていた。
王国の攻撃は実らなかった。そこに佐野海舟がいたからだ。
佐野は後退しながらブラジルの2選手のあいだに位置をとると、横パスが出された瞬間にすっと前へ。巧みにボールを奪い去り、そのままゴールへと向かっていった。
全速力での帰陣でもなければ、ゆるりと走っていたわけでもない。いい具合に力の抜けた、完璧に計算されたポジショニングだった。
先制点に透けた「突き詰めた思考」
大会前に話していたことがある。
「ボール保持者に『ここにドリブルできるな』と思わせるんです。悟られないように、その方向やゾーンに誘い込んでいく。自分には、ここで奪いたいというポイントがあるので」
ボール奪取地点は、まさに佐野が奪いたかったポイントだった。
名手たちの速攻にも焦ることなく、むやみにボールホルダーに飛び込まない。自らの左に走り抜けていく相手は後方の守備者に任せた。攻撃を摘みとったプレーに、突き詰めた思考が見え隠れする。

「ボールを狙っていることがいかに相手に伝わらないようにプレーするか。感覚も大事なんですけど、パスカットするときは目線も上手く使って、わざと疲れているふりをします。ふわっと、何も考えていない感じを出すと、相手はいけると思う。自分がパサーだとしたら、何も考えてなくて疲れてそうな選手の周辺でパスコースが空いていたら出してしまうと思う。やられて嫌なことを、逆にやっている感じですね。考えながら常に予測してやっています」
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