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「センターバックの位置がどうしても…」佐野海舟が語ったブラジル戦後半“逆転”の裏にある「構造」の問題とは?「自分にはまだ波がある」

2026/07/15
ブラジル戦で見事なゴールを決めた佐野
ブンデスリーガでも抜きん出る1対1の守備の強さだけでなく、ブラジル戦では巧みなパスカットからゴールまで奪ってみせた。王国を慌てさせた一撃は、クラブでの研鑽が実ったものだった。(原題:[示した進化の形]佐野海舟「夢を見られた先制弾」)

 ヒューストンのピッチを駆け抜けた佐野海舟のプレーに、日本はほんの少しだけ夢を見た。

 前半29分のブラジルの速攻、逆サイドではスペースの匂いを嗅ぎつけたビニシウスが走りはじめている。中央のブルーノ・ギマランイスを経由し、エースの前方スペースへ。誰もがそう描いていた。

 王国の攻撃は実らなかった。そこに佐野海舟がいたからだ。

 佐野は後退しながらブラジルの2選手のあいだに位置をとると、横パスが出された瞬間にすっと前へ。巧みにボールを奪い去り、そのままゴールへと向かっていった。

 全速力での帰陣でもなければ、ゆるりと走っていたわけでもない。いい具合に力の抜けた、完璧に計算されたポジショニングだった。

先制点に透けた「突き詰めた思考」

 大会前に話していたことがある。

「ボール保持者に『ここにドリブルできるな』と思わせるんです。悟られないように、その方向やゾーンに誘い込んでいく。自分には、ここで奪いたいというポイントがあるので」

 ボール奪取地点は、まさに佐野が奪いたかったポイントだった。

 名手たちの速攻にも焦ることなく、むやみにボールホルダーに飛び込まない。自らの左に走り抜けていく相手は後方の守備者に任せた。攻撃を摘みとったプレーに、突き詰めた思考が見え隠れする。

ブラジル戦の前半29分、カゼミーロのプレッシャーを受けながらもミドルシュートを叩き込んだ Getty Images
ブラジル戦の前半29分、カゼミーロのプレッシャーを受けながらもミドルシュートを叩き込んだ Getty Images

「ボールを狙っていることがいかに相手に伝わらないようにプレーするか。感覚も大事なんですけど、パスカットするときは目線も上手く使って、わざと疲れているふりをします。ふわっと、何も考えていない感じを出すと、相手はいけると思う。自分がパサーだとしたら、何も考えてなくて疲れてそうな選手の周辺でパスコースが空いていたら出してしまうと思う。やられて嫌なことを、逆にやっている感じですね。考えながら常に予測してやっています」

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photograph by Getty Images

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