日本-マジョルカ-日本-カタール、1カ月半の間にこれだけ移動をしながら11試合をこなした久保建英。しかもそこで高いパフォーマンスを見せ続けた。W杯最終予選の中国戦では、試合終了のホイッスルが鳴るまで、何度も突破を試みた。多くの人が、彼の成長を日本代表の未来に重ねたいはずだ。東京オリンピック後、マジョルカで2試合を終えたところで、自分のサッカーと代表のこれからについて何を考えているのかたずねた。
20歳の久保建英のひとつの目標であった東京オリンピック。U-24代表は、ベスト4に進出するも、残念ながらメダル獲得には至らなかった。ただその中でも、久保は全6試合にスタメンで出場し、グループステージにおいては3試合連続先制ゴールという確かな足跡を残した。
休む間もなくスペインに戻った久保は、一昨シーズンレンタル移籍でプレーしたマジョルカのピッチに再び立つことになった。
すると開幕戦から途中出場し、すでにチームの中心として一回り成長した姿をマジョルカサポーターに見せている。そんな彼に東京オリンピック、日本代表、いま自分自身が取り組んでいることを聞いた。
――今季、2シーズンぶりにマジョルカでプレーすることになりました。2試合プレーしてみて、率直な感想はいかがですか。
「監督の求めていることがよく分かってきたのと、試合前に『こうしてほしい』とか、『期待しているから頑張ってほしい』ということを積極的に言ってくれるので、自分としても頑張ろうという気持ちになれます。
それと、今回はチーム合流前から知ってる選手が多いので、少ない練習時間のなかでも『俺はこういうプレーだよ』というのを積極的に伝えることができ、まだ2試合目だと考えると、自分にもボールがすごく集まっていますしチームとしても勝ち点4を取って、非常にいい滑り出しです」
――チームの戦い方を見ていても、論理的な監督ですが、それによって選手たちのプレーは、2年前とは変わってきていますか。
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