7月下旬、土曜日の早朝。前夜から飲んでいた若者たちが始発電車に乗ろうと、渋谷駅へ向かってくる。酔っ払いたち特有のざわめきが耳に聞こえてくる中で、撮影はスタートした。
192㎝の長身に、真っ赤な日本代表ユニフォーム姿で、石川祐希がスクランブル交差点に立つ。
パリ五輪予選バレーボールW杯を中継するフジテレビのCM撮影が始まる。警備員が周囲に立ったものの、交通規制はせず、青信号のタイミングを見計らってのゲリラ撮影。そのスタイルの良さと一流アスリートが放つオーラに、ざわめく酔っ払いたち。
「あ、石川だ!」
さすがに石川自身の熱心なファンやバレーボールファンは駆けつけていなかったようだが、周囲もその存在に気が付いたようだ。
撮影開始は早朝5時。集合時間は4時30分だったというが、バレーボール日本代表のエースは撮影の合間にスタッフとにこやかに談笑をしていた。
撮影に立ち会ったNumber編集部のH君が「眠くないんですか?」と声をかけると、「朝は弱くないですから」と爽やかな笑顔が返ってきたという。
その時に撮影された以下のCMをご覧になった方も多いだろう。
撮影時間はわずか30分ほど。そして1081号でバレーボール特集を組んだNumberではこの撮影に同行が許可され、貴重なシーンを撮影することができた。
以下のギャラリーにてご覧ください。動画では一瞬で終わってしまう渋谷での石川祐希選手の姿を、じっくりご覧になれます。
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photograph by Takuya Sugiyama