アルテタを呼び変革の端緒を作ったのが、無敗優勝を知るブラジル人だ。彼はアーセナルを退団した後、どのようなキャリアを歩み戻ってきたのか。そしてなぜ指揮官交代を進言し、それを成功させることができたのだろうか。
アーセナルの変革の中心にいる最重要人物のひとり、エドゥ――。
本名、エドゥアルド・セーザル・ダウジ・ガスパールの現役時代を、長くフットボールを観てきたファンは、どんな風に記憶しているだろうか。大柄な左利きの元ブラジル代表MFは'01年にコリンチャンスからガナーズに加入したものの、デビューしたレスター戦でいきなり負傷。以降、なかなかレギュラーに定着できなかったが、'03-'04シーズンは彼のノースロンドンでのキャリアで最も充実したものとなり、終盤戦の大一番となったチェルシー戦で逆転ゴールを奪うなど、リーグ月間最優秀選手にも輝き、伝説のインビンシブルズ（リーグ無敗優勝メンバー）の一員となった。
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