「アントニオ猪木選手は、毎日ステーキを1kg食べます」
昭和の時代、児童向けの『プロレス入門』にはかならずこんな記述があった。他にも「大巨人アンドレはビールを100本、ワインを5ガロン飲みます」「ブッチャーはニワトリを生で1羽そのまま食べます」など、アスリートの食事紹介というより動物の生態だ。
これらにはプロレスの持つおとぎ話的要素が多分に含まれるが、真っ赤な嘘というわけではない。かつて新日本プロレスの新弟子(練習生)は身体を大きくするために、ちゃんこを丼10杯、ご飯も丼10杯食べるノルマが課せられた。途中で音を上げると鬼コーチ山本小鉄は、新弟子の口を開けさせ「喉の奥に飯が見えないからまだ入る!」と言って、さらに食わせたというからめちゃくちゃだ。
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photograph by Sports Graphic Number