連覇を逃したとはいえ、間違いなく、今回の米国は本気だった。3月中の開催でもあり、依然として一部には「調整中の大会」と揶揄する声があることは否定できない。だが、少なくとも、胸に「USA」と刻まれたユニホームに袖を通した選手達は、持ちうる力を全力で出し切る覚悟でグラウンドに立っていた。
'17年の前回大会で初制覇した米国は、これまでにない、異例の早い時期から、大会への準備に着手した。昨年7月には、マイク・トラウト(エンゼルス)が第5回WBCのキャプテンを務めることを正式に発表した。主将就任の理由は明快だった。体調への影響を理由に、前回大会を辞退した際、テレビ画面に映る歓喜の優勝シーンを目にしたトラウトは、後悔の念に駆られた。
「あの場所にいるべきだった」
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