2006年7月14日、ユベントスは死んだ。同日夜、伊サッカー協会内スポーツ裁判所が、審判不正操作並びに粉飾決算に関する容疑でユベントスに制裁処置を下した。複数の放送局が急遽、生中継特番を組むなど異常な社会的テンションの中、下された判決は過去2シーズンの優勝剥奪とセリエB降格(来季勝ち点30剥奪のペナルティ付き)、罰金8万ユーロ(約1200万円)という厳しいものだった。
判決を不服としたユベントス弁護団は、即時控訴した。だが、事件発覚後、伊サッカー界完全浄化の任を負って就任したグイド・ロッシ新協会会長がこの判決について「正義は行われた」と断じたようにドラスティックな逆転判決の可能性は少ない。ユベントスは110年におよぶ栄光の歴史上、初めて2部へ転落する。
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