#1064

記事を
ブックマークする

下部ツアーで3年ぶり優勝の綿貫陽介。コロナ禍の苦悩で見つけた強さ。

2022/12/08
兵庫大会で3年ぶりにチャレンジャーを制し、ランキングは173位(11月21日付)へ。自己最高の171位に迫った

 その才能には錦織圭も太鼓判を押す。「サーブとフォアは僕よりいい」。こんな言葉で綿貫陽介を褒めたことがある。ボールをクリーンに捉える能力はピカイチ。時にファーストサーブより速いセカンドサーブを打つのは、自信があるからできる芸当だ。

 18歳の時に全米オープン・ジュニアで4強入り、全日本選手権も優勝した。四大大会の本戦に定着してもおかしくない逸材にしては、現在の世界ランク173位はもの足りない。「結果を出すことを含めて才能」、日本のナショナルチームを指導するコーチの言葉だが、綿貫も恵まれた潜在能力を生かしきれていない選手の一人だった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Akira Ando
前記事 次記事