#1058

記事を
ブックマークする

レジェンドたちに見守られ女子15人制、アイルランド撃破。

2022/09/21
20歳の松田は東京・府中市出身。國學院栃木高を経て、現在日体大3年。「武器はフィジカルの強さ」と本人談

 メインスタンドの一角で、大きな拍手が沸き上がった。8月27日、秩父宮ラグビー場、アイルランド代表との女子テストマッチの試合前に行われていたのは、歴代女子日本代表選手へのキャップ授与式。15人制は'91年の第1回女子W杯、7人制は'99年の香港女子セブンズから、日本代表を支えた選手たちが、日本協会から正式に表彰されたのだ。

「感無量です」

 深く息をはいたのは岸田則子さん。'88年に日本女子ラグビーフットボール連盟を設立し、女子ラグビーの発展に尽力してきたパイオニアだ。

 道は長く険しかった。日本協会が女子連盟を承認したのは'02年、連盟設立から14年、W杯初出場から11年が過ぎていた。それまではW杯など海外遠征もすべて自費参加で、ジャージーには桜のエンブレムをつけることもできなかった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Nobuhiko Otomo

0

0

0

前記事 次記事