イチローさんはやっぱりシアトルの英雄である。その英雄の現役時代、心強い味方だったのが任天堂社長で当時のシアトル・マリナーズのオーナーだった故山内溥氏だった。
山内氏のマリナーズ買収は1992年。経営が悪化し、シアトルからの移転が取り沙汰される中「長い間米国任天堂を置かせてくれたシアトルへの恩返し」として、球団運営会社の株式購入に乗り出した。ところが当時のコミッショナー、フェイ・ヴィンセント氏が日本企業の球団保有に難色を示したため、保有株を全体の49%にとどめ、山内氏は共同オーナーの1人となった。そうしたビジネスを超えた配慮の結果、マリナーズはシアトルに残ることができた。
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