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間違いだらけのキック史を正す。貴重な資料集が掘り起こす真実。

2022/09/02
資料集には膨大な数の興行ポスターやパンフレットなどが収録されている。8月発売の3冊目は沢村忠がテーマ

 '80年代後半からキックボクシングの記事を書き続けている筆者にとっては目から鱗の連続だ。

 今年になってからキックの資料やグッズ収集家として知られるTakasanが『私の見付けたキックボクシング資料集』と題した自費出版本を立て続けに2冊上梓した。

 離合集散を繰り返した日本のキック界にはまとまった年表や歴史を検証した文献がほとんどない。高度成長期からスタートした月刊ゴングはキック情報を定期的に掲載していたが、詳細な大会情報や試合結果までフォローすることはなかった。

 それだけに、この資料集は貴重だ。チケットが並べられたページに目をやると、日本返還前の沖縄で開催された大会のチケットもある。料金はドル表示ではないか。

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photograph by Koji Fuse

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