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米同時多発テロとあるヒーローの物語。

2021/10/18
大学時代のビンガム氏。墜落現場の碑には、彼らが犯人に立ち向かった際に発した「LET'S ROLL」(さあ、やろうぜ)という言葉が

 背番号は「6」か「7」である。ラグビーのフランカー、球を追い、奪い、動くものすべてに突き刺さる。

 そこがマーク・ビンガムのポジションだった。193cmの長身、体重100kg超。1991年、カリフォルニア大学バークレイ校のチームで学生チャンピオンの栄誉に浴した。タフで少々ラフ。タックルを愛していた。

 なにしろラグビーならぬアメリカン・フットボールのバークレイ校を応援するうち血がたぎって、観客席を飛び出し、対戦校のスタンフォード大学のマスコットをぶっ倒したほどだ。このときは2日ほど収監された。

 そして2001年の9月11日、ボーイング757機のコックピットにタックルした。

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photograph by “Legacy:The Mark Bringham Story”, and by Getty Images

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