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ビッグゲイン生む湘南の“QB”石原広教の高速パスを見よ。~J1で最も小さなセンターバック~

2021/07/03
藤沢生まれで育成組織出身の石原はまさにチームの顔。プロ5年目の今季は岡本、梅崎とともに主将をつとめる

 強者と弱者。それぞれに適した戦略がある――とは、有名なランチェスターの法則だ。

 前者のそれが同質化なら、後者のそれは差別化にある。戦力面で強豪に見劣りする湘南ベルマーレはこの法則に忠実だ。常勝軍の川崎フロンターレら上位3強とドローを演じているのも偶然ではないだろう。

 異端の選手がいる。

 石原広教だ。身長169cm。J1では最も小さなセンターバックである。大型化が進むバックスの担い手としては異例と言っていい。

 だが、存在感は絶大だ。

 まず、球際に強い。しかも機動力抜群で広いエリアをカバーできる。可能な限り、ハイラインを維持する強気の姿勢も敵のアタッカーに走り負けないという自信の表れか。

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photograph by J.LEAGUE

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