強者と弱者。それぞれに適した戦略がある――とは、有名なランチェスターの法則だ。
前者のそれが同質化なら、後者のそれは差別化にある。戦力面で強豪に見劣りする湘南ベルマーレはこの法則に忠実だ。常勝軍の川崎フロンターレら上位3強とドローを演じているのも偶然ではないだろう。
異端の選手がいる。
石原広教だ。身長169cm。J1では最も小さなセンターバックである。大型化が進むバックスの担い手としては異例と言っていい。
だが、存在感は絶大だ。
まず、球際に強い。しかも機動力抜群で広いエリアをカバーできる。可能な限り、ハイラインを維持する強気の姿勢も敵のアタッカーに走り負けないという自信の表れか。
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photograph by J.LEAGUE