#1023

記事を
ブックマークする

4回転なしでもSP100点超え。J・ブラウンが辿り着いた新境地。

全米選手権ではSPで100.92、FSで176.00、計276.92得点を挙げネイサン・チェン、ビンセント・ゾウに次ぐ3位

 4回転よりも、美しい滑りで歴史を刻む。26歳の円熟期を迎えたジェイソン・ブラウン(米国)が、新境地を切り開いた。1月の全米選手権で、4回転なしでショートの100点超えを達成。フリーも4回転の成功はないまま総合3位となり、世界選手権の出場を決めた。

 ブラウンは'12年世界ジュニアで銅メダルを獲得し、以来、演技派の選手として人気を集めてきた。ソチ五輪は9位と活躍したが、4回転必須の時代のなか平昌五輪は代表落ち。'18年オフに「新たな自分」を求めて羽生結弦と同じブライアン・オーサーの門を叩くも、トライアウト後にNGとなった。諦めず夏合宿に再び参加すると、熱心な練習姿勢がコーチの心を動かし、2つの条件でチーム入りを果たした。それは「羽生が優先のため、全試合には同行できない」ことと「長所としてきた派手な演技から、滑り重視への変化を受け入れること」だった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Getty Images

0

0

0

前記事 次記事