今回はプロゴルファーの癖というか、勝手に身についている特殊技能についてお話ししたいと思います。それは『記憶力』。大抵のプロは自分の放った一打一打を、何年も何十年も克明に覚えているものなんです。
ジュニアやアマチュアの大会でも、ラウンド後に取材を受ければ距離やクラブの番手をすらすら説明できます。この記憶は一時的なものでなく、引き出しに入ったままになっていて、僕の場合はその試合のコースに行くと途端に蘇ってきます。
練習日からの1週間の出来事、ショットを打った後の自分のターフがどこに飛んだか、ターフの形はどんなだったか、ティーを刺した位置まで9割方思い出せる。ただし、そのコースで開催されたのとは違う大会のことを聞かれても全くピンとこない。視覚的な情報がセットになっていて、脳のどこかにしまわれているんでしょうね。
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