MLBの公式開幕戦が、さらにずれ込む可能性が高まってきた。これまでオーナー・機構側と選手会の間で話し合いが行われてきたが、6月の第1週を過ぎても合意には到らず、双方がメドにしてきた7月4日の開幕は、絶望的な状況となった。
米国の独立記念日でもある「7・4」は、大きなターゲットだった。全米各地で外出禁止令が長期化し、野球をはじめプロスポーツが消えた。テレビやSNS上では、過去の名試合などの映像が流れているものの、ライブ中継はない。スポーツ専門局「ESPN」が韓国プロ野球を深夜に放送するほど、米国のファンはリアルなスポーツを待ち望んできた。MLBと選手会とすれば、たとえ無観客でも野球が再開すれば、コロナ禍に屈しなかった米国の強さを伝える機会となる。その象徴的な1日として、「7・4」を目指してきた。
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