終わりよければすべてよし――ハミルトンは最終戦アブダビGPを6冠王らしく、「グランドスラム(PP/優勝/全周リード/最速ラップ)」でしめくくった。開幕から無敵の独走ではなく、第4戦までは同僚ボッタスに1点差の2位。ヨーロッパ・ラウンド開始のスペインGPとモナコGP連勝から加速、チャンピオンシップを支配していった。PPは少なくてもリタイアは皆無(全戦入賞)と、隙がない強さを誇示した。
めきめき速さを見せてきたのがフェラーリ新人のルクレールだ。特に夏休み明けの4戦連続PPで見せた集中力とスキルは、先輩ベッテルを刺激。一方同年代のフェルスタッペンとは接近戦で激闘を演じ、見せ場を作った。それが今季中盤からスチュワードの判定基準をペナルティ乱発ではなく、「レーシング・プレー」を容認する方向に変えたとも言える。
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