【プロレス総選挙THE FINAL 第5位】
フリーの肩書を捨て、新日本への再入団を発表した。生来、自由奔放な男が、たった1つのリングに身を捧げることで、自由を奪われることはないのか。しかしその答えは、予想とかけ離れたものだった。(Number981号掲載)
フリーの肩書を捨て、新日本への再入団を発表した。生来、自由奔放な男が、たった1つのリングに身を捧げることで、自由を奪われることはないのか。しかしその答えは、予想とかけ離れたものだった。(Number981号掲載)
ひとりの男が自由を失った。
この春、東京・後楽園ホールで起きた事をそうとらえた人は少なくないという。
30代半ばを過ぎたプロレスラー飯伏幸太がフリーの肩書きを捨て、大看板・新日本プロレスに所属することを誓ったのだ。
『死ぬまで。それが僕の契約期間です』
どの団体にも属さず、世界中どこのリングにも、たとえリングがなくたって、プロレスのあるところならどこにでもフラッと現れる拘束不可能の男が、たった1つのリングに身を捧げるという。これが自由の喪失でなくして何だろうか。
ただ、飯伏は言うのだ。
「そういう見られ方をしているというのはわかっていますが、じつは僕にとって今が一番、自由なんです――」
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photograph by Essei Hara