なぜ、日本代表に選出されなかったのか。つい、そんな愚痴をこぼしたくなるような点取り屋がいる。
鹿島アントラーズの伊藤翔だ。
今季、横浜F・マリノスからアジア王者へ完全移籍し、目の覚めるようなゴールラッシュを演じている。何しろ、出場した6試合で7得点を量産中なのだ。もっとも、量(数字)以上に際立つのが質(中身)である。
なかでも内田篤人のロングパスから一気に抜け出た第2節・川崎フロンターレ戦の同点ゴールは見事の一語。先手を取って落下地点に達する動き出しの巧みさ、打ちどころへ球を落とすトラップの妙、きっちり逆サイドへ流し込むシュートコースの確かさは、誰にでもマネできる芸当ではなかった。
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