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「悔しい思いは、一生残っていきます」モーグルで銅、デュアルモーグルで銀メダルの堀島行真が感じた“無念”と掴んだ“自信”「4年後はさらに強くなれる」《特別インタビュー》

2026/03/04
大会前の世界ランクは1位。金メダルのために高難度の超大技を鮮やかに決め、転倒というアクシデントすら乗り越えた。それでも、届かなかった。無念は募る。しかし、4年後はさらに強くなれると、自信を持って冷静に次を見据えていた。(原題:[新たな決意]堀島行真「この悔しさは、一生残る」)

 3度目の五輪で手にしたメダルは銀1つと銅1つだった。モーグルの決勝ではただ一人、超大技の「コーク1440」に挑んで決めながらも点が伸びず、3位にとどまった。今大会から採用された新種目のデュアルモーグルでは1つ順位を上げたが、望んでいた所には立てなかった。フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真にとってミラノ・コルティナ五輪はどんな大会だったのか。戦いを終えた28歳のエースは、穏やかな口調で振り返った。

「褒めていただく言葉は前に進む力になる」

 まずはコーク1440で世界を沸かせたモーグル。堀島は金と0.27点差で3位となった結果についてこう語った。

「試合から時間が経った今、明らかに負けだったかというと、そうではないと思っていて、でも明らかに勝ちだったかと言われると、それも違うと思います。得点が示している通り、僅差の試合だったと思います」

 不可解と感じる人もいた採点。堀島自身はあくまで冷静に受け入れる。悔しさはある。だが、完全なる敗北ではない。

「実力、そこに至るまでの努力、コーク1440に向き合う姿勢、スポーツを押し上げる姿勢。そういう気持ちは誰もが見てくれていて、僕をオリンピックチャンピオンと言ってくれる方もいます。褒めていただく言葉は前に進む力になると感じています」

 モーグルでの結果には挑戦したからこそ、付加価値が宿っているのだ。「ただし」と堀島は言う。

「銅メダルがあるのとないのとでは、やはり違います。だから、金じゃなくても銀か銅を確実に獲ることを考えながらチャレンジをすることが大事だとは感じています」

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photograph by Nanae Suzuki / JMPA

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