高くて飛距離のあるジャンプを跳ぶためには何が必要か。ジャンプの質が重視されるいま、面白いデータが明らかになった。
伊藤みどりが5月、ドイツで行われた国際アダルト競技会で5年ぶりに公式戦の場に現れた。試合は演技のみを評価するアーティスティック部門に出場したが、関係者を驚かせたのは、6分間練習で跳んだ雄大なダブルアクセルだった。腰の位置がリンクの壁をゆうに超える。48歳になっても筋力が衰えていないのだろうと思わせたが、トレーナーが示したデータは、予想とは全く逆だった。
今年2月にスポーツクリニックを受診した伊藤は「5年ぶりに公式戦に出てダブルアクセルを跳びたいが、左のアキレス腱が痛い」と伝えた。そこで医師と理学療法士の協力のもと、科学的なトレーニングを始めた。
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photograph by Yoshie Noguchi