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柴田翔平(回転解析ボールの開発)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2018/04/24
【回転解析ボールの開発】
野球のピッチャーが投げるボールの「キレ」や「伸び」を、誰もが手軽に計測して数値化することはできないか。そんな発想から、計測専用の野球ボールが開発された。学生時代の研究から商品化にこぎつけた開発担当者に聞く。

 野球のピッチャーを評価する際の指標として、いちばん分かりやすいのは球速だろう。だが、速ければ打たれないかといえば、必ずしもそうではない。軟投派が130キロでゴロの山を築き、剛腕投手の160キロがスタンドに運ばれるのは何故か? そこにはボールの回転数が関係してくる。「キレのある球」「伸びる球」といったボールの質を知りたければ、回転数の数値を調べるといい。でもどうやって?

「昨年のオールスターゲームのテレビ中継で、球速に加えて回転数が画面に表示されましたよね。一般の野球ファンに回転数の重要性が認知されるきっかけになったと思いますが、これまでは一千万円台の高価なシステムを使わないと回転数は計測できませんでした。それに対して、ミズノの『MAQ』は4万円台のセットで、回転数と回転軸、速度を計測できる。しかも大がかりな装置は不要で、精度は一千万円台のシステムに匹敵するものができました」

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photograph by Satoshi Ashibe

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