結論から言おう。何よりもF1はその初心を大切に「ドライバーズ・チャンピオンシップ」という主旨を前面に打ち出すべきだ。ファンはメーカーの“エンジン(PU)選手権”を見たいのではない。それはWECやフォーミュラEでやっていただこう。
本来グランプリ・マシンは類稀なレーサーだけが操縦可能な、一般車とはかけ離れた戦闘目的のものだった。2万回転で奏でられるNAエンジンのソプラノ・サウンド、1500馬力を発生するターボ・パワー。それを駆使してドライバーが優劣を競う。いかに近未来の車が自動運転化、電動化しようと、F1がその潮流に追従するのは主旨と異なるのではないか。2021年以降の新エンジン導入が議論される今、世界中のファンは「かん高いエキゾースト・ノートを」と求めている。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO