#943
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<雌伏の先のために>原口元気「欧州遠征で感じた本当のこと」

2018/01/10
クラブで出番がなく、代表も批判にさらされた。
不遇の時を送るように見えるこの冬の原口。
だが、この不屈の男は欧州遠征の2連敗も冷静に受け止め、自らの目標を見据えていた。

「ブラジル戦は正直、力の差を感じたけど、ベルギー戦について、俺はネガティブではないから。1本、パスが出ていれば……」

 日本代表のヨーロッパ遠征の翌週の月曜日。ヘルタ・ベルリンの練習場で、2日前のリーグ戦に出なかった原口元気は最後までピッチに残って練習をしていた。

 あの言葉は何を意味するだろうか?

 アスリートが考えなくてはいけないのは、自分にコントロールできるものと、できないものとを分けること。コントロールできるのは、自らのプレーや判断について。コントロールできないものは、味方が出すパスや監督の采配に至るまで多岐にわたる。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Kenjiro Sugai

0

0

0

前記事 次記事