「全部ギリギリの勝負でした。運が良かったから優勝できたと思う」
充実した笑顔とともに菊野克紀は激闘を振り返った。10月29日、千葉で開催された第11回全日本テコンドー選手権・東日本地区大会。菊野は元UFCファイターとして知られている総合格闘家だ。2012年からは沖縄拳法空手の稽古に励み、現在は格闘技と武道の融合を試みる「巌流島」を拠点に活動している。
そんな菊野がテコンドーに挑戦した理由は、今年6月シドニー五輪のテコンドーで銅メダルを獲得した岡本依子(現・全日本テコンドー協会副会長)に「テコンドーをやってみない?」と誘われたことがきっかけだった。「とりあえず練習に行ったら、メチャクチャ面白かった。練習さえしていけば、なんとかなるかなという手応えもあった」
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photograph by t.SAKUMA