メジャーは確かに手の届くところにあった。ノースカロライナ州クエイルホロークラブでの全米プロ選手権で、松山英樹の待望の勝利はサンデーバックナインに消えた。
最終日、単独首位で迎えた11番パー4で第2打をグリーン右のラフに外すミスから3連続ボギー。同組で対峙したジャスティン・トーマスにメジャー初優勝をさらわれた。
松山はタオルに顔をうずめて泣いた。勝負事に対する彼の感性は繊細で、口元を震わせて敗戦の弁を語ることはこれまでも何度もあった。ただ、シャーロットでの日曜の午後は日本人史上初のメジャー制覇に接近した確信があったからこそ、惜敗への思いは特別だったに違いない。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO