10代選手のパワーが炸裂している女子水泳界に、遅咲きの、そして、とびっきりのタイムを引っさげたニューヒロインが誕生した。
世界選手権(7月、ハンガリー・ブダペスト)の代表選考会を兼ねて行われた競泳日本選手権(4月13~16日、愛知・日本ガイシアリーナ)女子400m個人メドレーで、21歳の大橋悠依(東洋大)が、日本記録を3秒24更新する4分31秒42をマークして初優勝を飾った。昨夏のリオデジャネイロ五輪銅メダルに相当する好記録で、初の世界選手権出場権獲得だ。
日本記録保持者でリオ五輪代表の清水咲子をターンするたびに突き放す、一人旅だった。以前は苦手だったというバタフライで先行すると、得意の背泳ぎで一気にリードを広げ、平泳ぎでも粘った。自由形では猛烈なラストスパート。2月に出したばかりの自己ベストを一気に3秒93も更新した。
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photograph by KYODO