リオ五輪では沈黙したままだった日本ボクシングだったが、次の「'20年東京」に向けて光明も差し込んできた。11月にサンクトペテルブルクで開催されたユース世界選手権大会でフライ級の堤駿斗(千葉・習志野高校2年)が金メダルを獲得したからだ。
五輪を除きアマチュアボクシングで日本人男子が「世界」と名のつく大会で優勝したのは史上初。しかもトーナメントでは5試合を勝ち抜き、準決勝ではウズベキスタンのコルマトフ、決勝ではキューバのクレスポと、世界に名だたるボクシング強国の代表を破っての優勝である。
こんなにすごいことをやってのけたというのに、本人は今も「実感が湧かないです」と語っている。因みに日本選手が世界大会でキューバに勝ったのも史上初めて。重ねがさねの快挙だったのである。
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photograph by BOXING BEAT