#895
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<アトランタ五輪の指揮官とエースが語る> 低評価のチームはなぜ勝てたのか。

2016/02/04
20年前、28年ぶりに世界への扉を開いた2人(西野朗、城彰二)が、リオ行きを決めた後輩たちの戦いを分析する。
当時の指揮官・西野氏の分析を特別に掲載します。

西野朗「選手起用に驚いたが、監督のマネジメントが素晴らしかった」

 5大会前も、いろいろ準備してアジア最終予選に臨んだ。当時は28年間も五輪に出ていなかったのに、Jリーグが出来て期待が高まり、当然勝ち抜けるという空気があった。実際、プロでもまれるようになった選手たちは優秀で、大きな期待に応えてくれた。あれから20年、アジア予選は日本にとって勝って当たり前の大会になったと言える。

 でも、今回は違った。下のカテゴリーで勝てなかったせいで前評判が低く、危ないんじゃないかという雰囲気があった。選手もこれまでのような華やかさがなく、みんな黒子というか、淡々としたプレーヤーばかり。ここ最近の五輪代表と比べても、大人しい、覇気がないという見方が強かったようだ。

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photograph by Naoyoshi Sueishi

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