シカゴ・ブルズの新ヘッドコーチ、フレッド・ホイバーグが、かつてブルズのユニフォームを着ていたことを、いったいどれだけの人が覚えているだろうか。昔からの熱心なファンでなければ記憶にも残っていないかもしれない。
何しろ、彼がブルズにいたのはマイケル・ジョーダン引退後の低迷期で、所属した4シーズンの通算成績は83勝245敗。プレイオフには出られず、地元以外のメディアには取り上げられなかった。
ロスターは毎年のように入れ替わり、中心となる選手は若くて経験がなく、勝てないフラストレーションで、みんなが不満を抱えている状態だった。その中で、ホイバーグはプロの世界を知らない若手選手たちの手本になり、アドバイスをして、崩壊しそうなチームを繋ぎとめる役割を果たしていた。
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