#877

記事を
ブックマークする

ハミルトンが盤石の強さ。2位争いは三つ巴の戦いに。 ~'15年F1序盤戦・戦力構図を斬る~

ライコネン(上)は、2013年韓国GP以来久しぶりの表彰台でも笑わず“アイスマン”だった。

 ハミルトンは昨年後半から今季第4戦バーレーンGPまで、11戦9勝の驚異的な勝率だ。93点で首位を走り、2位ロズベルグ(66点)、3位ベッテル(65点)とは早くも“1ゲーム差”。仮に1戦リタイアしても首位を保てる。シリーズ5分の1終了時点でこのリードは大きい。さらに、追うロズベルグとベッテルに加え、バーレーンGPで26戦ぶり2位表彰台のライコネンが復調し、三者が互いに争えばポイントが分散する。

 キャリア9年目30歳、ハミルトンの強さの源は、【1】フリー走行を通じて仕上げるセットアップ能力、【2】ミスの無い予選タイムアタック、【3】決勝レースでのタイヤ・マネージメントだ。2冠獲得に至るまではややムラがあったが、いまや三拍子そろっている。開幕4戦連続で、PPから抜群のスタートダッシュで主導権を握ってしまう「理想の勝ちパターン」。チームスタッフをねぎらうインタビュー・コメントに、謙虚さと自信を感じる。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by AFLO

0

0

0

前記事 次記事