#871
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<独占直撃> 香川真司 「自分がもう1回這い上がれるのか、試されている」

2015/02/16
6番目のキッカーとして放ったPKは、無情にもポストに弾かれた。
チャンスは作り出すものの、度重なる決定機を活かせなかった故の敗退。
使命を果たせなかった日本代表10番が敗戦翌日に明かした意外な本音とは。

 ハビエル・アギーレ監督が、折りたたんだ左手の指を一本ずつあげながらPK戦のキッカーを指名していく。

「ホンダ! ハセベ! 3人目は……」

 そうつぶやき、監督はコーチに確認をとる。その間、香川真司はアギーレ監督の口元に目を向けている。

「シバサキ! トヨダ……」

 そこまで来て、監督は少し考えこんだ。

 ハセベの名前が呼ばれた後とは比べものにならないほどの、強い視線を香川はアギーレに注いでいく。

「モリシゲ!」

 カガワの名が呼ばれることはなかった。

「絶対にお前ら5人で決めて来い!」

 そんな監督の言葉で、5人のキッカーの気持ちは盛り上がったはずだ。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Takuya Sugiyama

0

0

0

前記事 次記事