#865

記事を
ブックマークする

日本シニアオープンに漂う“人間臭さ”の魅力。 ~倉本の優勝とニクラウスの至言~

2014/11/15
15アンダーで優勝した倉本昌弘。今年2月、現役選手初の日本プロゴルフ協会会長に就任。

 日本の男子ツアーが低迷している。様々な理由が考えられるが、ひとつは選手が画一化されて、個性が感じられないということが大きな要因ではないかと思う。

 かつてはスイングを見ただけで選手が判別できるほど、個々の特徴がはっきりしていた。今はそれがないし、ゲーム性を愉しむというよりも、飛距離やショットの精度のみが重要視されているような気がする。ともすれば、無味乾燥な試合になってしまう。

 これは米ツアーにもいえる傾向らしい。最近、ジャック・ニクラウスが「あまりにもデータ中心になり過ぎている」と語っていた。

 十数年前から一打一打を分析し、数値化するショットリンクというシステムが導入された。ニクラウスが言わんとしているのは、“ゴルフの醍醐味はデータ分析だけでなく、人間力やゲーム性にあるのだから、データに頼りすぎるのはいかがなものか”ということだろう。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Taku Miyamoto

0

0

0

前記事 次記事