道なき道を歩くことを、あえて選ぶ人間は決して多くはないけれど、日本の女子プロゴルファーの中で宮里美香はその草分けとなった。
'04年日本女子アマを史上最年少の14歳で制し、'06年世界ジュニアも制した美香は、ハワイ滞在中のある日、米男子ツアーのソニーオープンを観戦し、世界一のツアーに馴染んでいた今田竜二に憧れた。彼女はすぐさま今田を自分が歩むべき道の道標に据えた。
次なる道標となったのは台湾のヤニ・ツェンだった。“ジュニア時代からのライバルが米ツアーで活躍しているのだから私だって”。高校卒業後、日本ツアーを経ず、アマ資格のまま何の保証も後ろ盾もないまま渡米。半年後にはQスクール(予選会)を12位で突破し、プロ転向。デビュー戦の'09年SBSオープンで美香は言った。「アニカ・ソレンスタムのように安定感のある、プレッシャーに負けない選手になりたい」
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