“野良犬”小林聡をご存じか。K-1全盛時にK-1に背中を向け、ヒジ・ヒザありのムエタイルールにこだわり続けた、記憶に残るキックボクサーだ。現役引退後はキック団体のゼネラルマネージャーを務め、噺家もやっていた。最近は高校やプロレス道場でキックを教える傍ら、俳優としても活動している。
そんな小林が新たな挑戦に打って出た。12月上旬に公開される映画『名無しの十字架』の企画を手がけたのだ。それだけではない。キャストとしても名を連ね、虎と闘うことで名前も記憶も失ったキックボクサー・新崎真太郎を演じている。
現在40歳の小林は『あしたのジョー』など梶原一騎原作の劇画が大好きな世代だ。ゆえに異種格闘技が話の肝である郷一郎氏の原作には感銘を受けた。それでも、なぜキックボクサーを主役に選んだのかという小林からの問いかけに対する郷氏の答えには驚かざるを得なかった。
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photograph by 2012映画『名無しの十字架』パートナーズ