昨年、日本一に輝いたソフトバンクにとって、ホールトン、杉内俊哉、和田毅が抜けた“43勝”をいかに穴埋め出来るかが今シーズンの鍵だった。彼らの代役としてチームを牽引しているのが、6年目の大隣憲司だ。
シーズン前、秋山幸二監督は「いなくなったんだから仕方ないじゃん。いる人間で頑張るしかないよ」といつもの口調で泰然自若に構えていたが、担当コーチへの指示は厳しかった。高山郁夫投手コーチはこう振り返る。
「攝津(正)と山田(大樹)を中心に、大場(翔太)、岩嵜(翔)、大隣の3人でローテーションを廻せるようにしてくれと言われました。大隣は気が乗らないとダメなタイプ。良いときは手がつけられないけれど、打たれだすと止まらない。監督には、心中する気で我慢して使ってくださいと言いました」
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO