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ダイレクトプレーって何? 言葉の“誤用”にご用心。 ~サッカー界の造語がはらむ危険性~

2012/06/06
日本屈指の「ダイレクトプレー」の名手、中村憲剛。自陣からでも常に裏への意識を持つ。

 最近、テレビのスポーツニュースなどで頻繁に出くわし、気になっていることがある。例えば、こんな具合だ。

「前半はホームの仙台が、ダイレクトプレーでチャンスを作りました」

 そんなナレーションとともに映し出されるのは、複数のワンタッチパスが連続でつながるシーン。つまり、そこでは「ダイレクトでパスがつながること」をダイレクトプレーとしているわけだ。

 ダイレクトプレーという言葉が一般に広まったのは、日本が初出場した、'98年ワールドカップ・フランス大会がきっかけだった。大会後、日本サッカー協会のテクニカルスタディグループが大会を総括・分析し、そのなかで「ダイレクトプレーの重要性」を指摘したのである。

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photograph by AFLO

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