「6年前から話には聞いていたけれど、30分前に初めて見かけた。思わず『本物だ』と思ったよ」とおどけたコメントをしたのは、オクラホマシティ・サンダーのヘッドコーチ、スコット・ブルックス。彼が初めて見た相手とはスペイン出身、21歳のルーキー、リッキー・ルビオ(ミネソタ・ティンバーウルヴス)だ。
14歳でプロデビューしたルビオは、アメリカでも天才バスケ少年として知られた存在だった。ただ、アメリカからすると海を越えたヨーロッパでのこと、どこか想像上の人物のようでもあったのだ。スペイン・リーグでのスタッツは別段ずば抜けていたわけでもなく、インターネットのハイライト映像でセンスあるプレーを見て興奮する人たちがいる一方で、NBAで活躍できるのか懐疑的な人たちも多かった。
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