各都市でチケットの売れ残りも目立つコパ・アメリカ。開催国アルゼンチンと王国ブラジルの低調な滑り出しもあってか、序盤は盛り上がりもいまひとつだった。
そんな中、アルゼンチンで唯一“コパ景気”に沸く町がある。アンデス山脈の麓にあるメンドーサだ。冬場となる6~8月は毎年観光客減に悩むメンドーサだが、コパが始まると人口11万人の小さな町に3万7000人もの観光客が押し寄せ、お祭り騒ぎとなっている。
なぜ首都ブエノスアイレスでも、第2の都市コルドバでもなく、メンドーサだけが局地的に盛り上がっているのか。
その理由は、メンドーサからわずか100kmの距離にある隣国チリからやってくるサポーターにある。チリ代表はメンドーサでグループリーグの2試合を戦ったため、多くのファンがアンデスを陸路で越境。サンチェスというスターの出現や、チリ代表の世界的評価の高まりもあり、その数は3万人を越えている。
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