ホンダ・ワークスのエース格ながら、左肩の故障に苦しんできたD・ペドロサが、第3戦ポルトガルGPで今季初優勝を遂げた。
ポルトガルでは、ヤマハのJ・ロレンソが過去3年連続でポール・トゥ・ウインの圧倒的な強さを見せてきた。ロレンソは今年もPPからトップを快走したが、ペドロサが終盤にペースを上げて逆転。昨年のサンマリノGP以来、実に9戦ぶりの勝利だった。
昨年秋の日本GPで、ペドロサは左鎖骨を骨折した。手術を経て順調に回復かと思われたが、今季開幕戦カタールGPで左肩に異常が発生。検査の結果、左鎖骨に入れたプレートが血管を圧迫し、痺れや脱力感を生んでいることが明らかになった。そのため、第2戦スペインGP終了後にプレートを取り除く手術を行なったが、ポルトガルのフリー走行と予選では、7周以上の連続ラップをせず様子を見た。決勝は28周の長丁場。不安を抱えてのレースだった。
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photograph by Satoshi Endo